7. バベルの塔

Earth Map Ball on sand

この投稿を英語で読む(近日公開)

Bible Story 7

タイトル:バベルの塔
聖書箇所:創世記11章1節-9節

それゆえ、その町の名はバベルと呼ばれた。主が全地のことばをそこで混乱させたから、すなわち、主が人々をそこから地の全面に散らしたからである。

創世記11章9節

The Story

世界が大洪水で滅びたあと、神様はノアとその家族を祝福しました。「生めよ。ふえよ。地に満ちよ。」神様は、人々が増えて世界中に広がってゆくことを願いました。

sand castle under the blue sky

けれども、人々は増えてゆきましたが、神様の願いとは裏腹に、彼らはひとつの場所に定住しました。「全地に散らされないように町を建てよう!頂が天に届く高い塔を建てて、名声を上げるんだ!」神様の願いは、全地に広がってゆくことでしたが、人々はそうされまいと、レンガやアスファルトを使って、町の建設に励みました。彼らの心には、神様への反抗心がありました。

それだけではなく、ルシファーが天から堕とされたときと同じプライドが、彼らを駆り立てていました。「神のようになりたい…!」

cooperative stone in child's hand

神様は、人間が建てた町と塔をご覧になりました。「彼らの反抗を止めるために、彼らの言葉を混乱させ、互いに言葉が通じないようにしよう。」神様は、ノアの時代には大洪水という方法を取りましたが、今回は言葉を混乱させるという別な方法で解決されました。

こうして、彼らはお互いに何を話しているのかわからなくなり、混乱が生じました。意思疎通ができなくなったので、あちこちで喧嘩も起こったことでしょう。協力し合うことができなくなった彼らは、町の建設を断念しました。言語が違う者同士が集まって住むことも難しくなったので、彼らは、全地に広がって住むようになりました。

The Lesson

Point:反抗心はむなしい

many letter blocks

2020年現在、世界には言語が7,000語ほど存在すると言われている(Ethnologue, 21st edition/7月14日閲覧参照)。世界の言語はもともと一つだったが、バベルの塔の建設をきっかけに、多数の言語が生まれた。

当時の人々が、バベルの塔と町の建設のために、堅く丈夫なアスファルトやレンガを使ったところに、そこに長く定住する意志が表れている。「バベル」の語源は、ヘブライ語の「balal」で、「混乱」の意味である。

Tower of Babel painting by Pieter Brueghel the Elder

神様は、ご自身にのみ帰されるべき力と栄光を、バビロンの建築士たちが得ようとすることを妨げられた。互いに意思疎通ができなくなるように、建築士たちの言語は混乱させられた。彼らはフラストレーションのあまり、建築プロジェクトを放棄した。高慢だった彼らは、国々に散らされた(創世記11章7-8節)。神様の力に比べて、この塔はどんなに小さく弱いものだっただろうか…!人類が自分を崇めようとする見当違いな努力こそが、彼らに混乱とフラストレーションと世界への分散をもたらした。(Nelson’s Complete Book of Bible Maps and Charts/Thomas Nelson, Inc/P.13引用/Benjamin訳)

By Grace「困った患者さん」

doctor's lab coat

去年、母が入院したときのことです。カーテンで仕切られた隣のベッドから、「嫌だ!」という大きな声が聞こえてきました。あまりの声の大きさにびっくりして、母との会話はピタッとそこで途切れました。「嫌だ!」というその声は、廊下まで響き渡って、部屋の前を通る人が皆、覗きながら通り過ぎて行きます。体温を測るのも「嫌だ!」血圧を測るのも「嫌だ!」薬を飲むのも「嫌だ!」と叫び、何一つ看護師さんの言う通りにしようとしないのです。当然、「レントゲンを撮りに行きますよ」という呼びかけにも「嫌だ!」とはねつけました。

people holding placards demonstrating

最初は苦笑いだった看護師さんも、何とかして連れて行こうと粘りました。それでも、深く喰いこんだ反抗心はそうされまいと食いしばり、とうとう看護師さんは出て行きました。諦めたのだと思ったら、しばらくしてレントゲンの機械が運ばれて来ました。患者さんが、何が何でも動かないので、レントゲンの方からやって来たのでした。どうしても、レントゲンは撮らなければいけないと、お医者さんは判断したのです。

バベルの塔の時代の人々も、同じように神様に反抗していました。「世界に広がってゆくように」という神様の呼びかけに反抗し、「嫌だ!散らされたくない!」と言いました。彼らがひとつのところに住み着いて、何が何でも動かないので、神様は言語を混乱させました。どうしても世界に広がってゆかなければいけないと、神様は判断したのです。反抗心をもった人々が集まれば、悪いことを企むでしょうし、「名声をあげよう!」と、プライドのために結託しているのを見れば、なおさら心配な状況です。こうして神様は、言葉を混乱させることで解決しました。

alpaca peeking through a fence

心の中をじっくり覗いてみると、この「嫌だ!」という同じ声は、誰の心にもあります。大きさに違いはあっても、反抗心は私たちの心に住み着いて、何かの刺激で顔を出します。「絶対に私は悪くない!」と素直に誰かと和解できなかったり、「だってやってみたいもん!」と大胆にルールを破ったり、「この場合は仕方ないの」とルールを勝手に変えてしまったり。

神様は、この反抗心を罪だと指摘しています。「罪を悔い改めるように」という神様からの呼びかけに、大きな反抗心を掲げて「嫌だ!」とはねつけるでしょうか。内に秘める小さな反抗心が「私にはそんな罪ない!」と否定するでしょうか。私はそんな困った患者さんになってはいないかな?と、自分の心を改めて見つめ直しました…!

Application:時折顔を出す小さな反抗心も、素直な心に変えられますように!

主が家を建てるのでなければ、建てる者の働きはむなしい。主が町を守るのでなければ、守る者の見張りはむなしい。

詩篇127篇1節
globe map on the sand

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